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2016年8月15日 (月)

舞台『殺人者J』感想

『殺人者J』

作/演出:中津留章仁  劇場:下北沢駅前劇場 2016年7/14(木)~24(日)
出演:吹上タツヒロ/星野卓誠/倉貫匡弘/高橋洋介/森下庸之/森田匠/長谷川景/川崎初夏/乙倉遥/伊藤洋三郎(敬称略)


 最近、長い休みがないとなかなか感想をupできません。。年…。。

 では。下北沢2回目。今度は知り合いのJo.U氏と来たので、迷わずに済みました。ほっ。というか駅前でした。

 そして観劇。7/24(日)最終日観劇。

 一言でいうと…ウルトラスーパーエネルギッシュ、パワー、声大きっ、マジっ、様々な相容れない意見、みんな真剣!、論理的に感情的に突き詰めると完全二元の世界。

 まずは社長が今の世界情勢を憂いて、また日本の行き先を嘆いて、とあるちょっと脱法な仕事を始めようとするわけです。

 組織人として真面目な社員は、それを憂いながらも当然賛成でしょ、だって企業人だから。でも本心は…。

 また、組織にしばられない、とある社員は、声高ではないがしっかりと反対する。(だかしかし経済的に仕事はやめられない)


 そして、社長の息子は、父親の新事業に反対するが、、


 ここで事態急変。

 ある日、社長が自分の意思を貫き通そうと、日本刀で人生を終えてしまいます。

 この社長の命を賭しての行為が、事業に反対していた人々の心をぐらぐらっとさせてしまうのです。


◆考え方その1。

賛成派⇒ 今の危うい世界情勢には、相手をたたく力が必要。だから新事業は必要。

反対派⇒ 今の危うい世界情勢で相手をたたけば、より深い憎悪の念を増幅させてしまう。また自分以外の人に危ない行為を任せるのも無責任。


◆考え方その2

賛成派⇒ 新事業に多少疑問のあった、長い髪を一つに束ねたちょっと仁義な部長さん。社長を「謙吾さん」と親しみを込めて呼んでいた彼は、社長の死により、完全に賛成派に回ります。

 "すでに死の病にかかっていたのに…それなのに自ら死の道を選んでまで、事業を起こすことを願っていたのだから…"

反対派⇒ 一方、反対していた社員の一人は、もと社長の愛人で、愛人を解雇されてから経済困窮の日々。でも、事業には反対。それが本心だから。不倫に関しても、行為は悪いことでも、その時は本心からの気持ちで恋をしたから。

 だから反対するのも、本心からそう思うから。

 そう。

 賛成と反対の二手に分かれるんですが、どちらの側の人も真剣に賛成or反対してる。。


・事業に対して必要を感じているから⇔事業はやるべきでないから

・賛成!だって本気だから⇔反対!だって本気だから


 うーーん。。。

 こんな時、民主主義って、どう判断する??

 っていうと、もう多数決しかないのね…。。


 舞台最後、どちらを選ぶ!?と多数決を採る瞬間、舞台は暗転、座席にスポットライト!


 ”判断するのは見ているあなた!”


 そこでびしっと、幕! びしっと感に包まれたので、最後の俳優さんたちのあいさつ無し。

 そんな終わり方は、とても見事でした。


 今回の劇団TRASHMASTERSの皆さん、とっっても熱演されてました! とにかく熱演としか言いようがありません。。

 なんか90度、180度、または270度、358度、いろいろ考えさせられる話でした。。


 一つだけ。話の中で貧困について出てきましたが、なぜそこまで貧困か具体例があった方がわかりやすかったかなと思います。例えばこの給料では子供の教育費も出ないとか、家族が病気だけど効果のある治療が高額で受けられないとか。。

 私くらいの歳になると、社員という身分でもひどく安月給で、家賃光熱費最低限の食費ですべて一月分の給料が飛んでってしまう(またはマイナスに)のはわかりますけどね。。


 でも、この舞台は現代の状態、状況がすべて含まれてたんですよね。


 タイトルが『殺人者J』。登場人物の皆さんの名前がJの音で始まりますね。城福、神野、実元、軸丸…。みんなJなのね。みんな何かにかかわって、日本の国でいろいろ考えて何かをしちゃってるのね。。


 パンフレットもなかなかの力作。


 最後に…仁義な社長の洋三郎さん! はまりすぎです…。「おやじぃ!」て呼びたい位の渋い役どころでした。

 この社長の仁義が話を大きく動かしてしまいましたからね!


 やっぱり、渋い渋~い洋三郎さんは最高です!

 次回の舞台、またまた楽しみに待ってます!

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