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2016年1月31日 (日)

映画『GONINサーガ』感想

『GONINサーガ』 2015年 監督:石井隆

●内容(「キネマ旬報社」データベースより)
【ストーリー】
"五人組による、五誠会系大越組襲撃事件から19年――。
大越組の若頭・久松の遺児・勇人は、母・安恵を支えながらまっとうな人生を歩み、勇人の幼馴染で大越組長の遺児・大輔は壊滅した大越組再興の夢を抱きながら、五誠会の三代目・誠司のボディガードをしていた。そんなある日19年前の襲撃事件を追う富田と名乗るルポライターが安恵を訪ねてくる。
やがて遺された者たちの歯車は大きく軋み始め、五誠会に囲われながらも深い恨みを宿す元アイドル・麻美を巻き込んで、GONINの新たな闘いが幕を開ける――。

出演:東出昌大、桐谷健太、土屋アンナ、柄本佑、安藤政信、佐藤浩市(友情出演)他"


 ---あの、GONINの世界が再び、のようで、GONINのその後の物語。

 まずはあの怖~い大越組、久松=鶴見慎吾さんの息子、勇人=東出昌大さんは穏やかな性格で、ちょっと飛んでる母親を支える優しい性格。

 その息子を復讐に巻き込んだのは…GONINで大金を盗まれるというポカをやったせいで久松が組→五誠会から破門されたから。

 気丈な?久松の妻は夫の汚名を晴らしたく、五誠会の人間に挑むけど、逆に利用されてしまうんですよね。
 久松の妻は殺されたのに自殺に偽装され、それを五誠会の弁護士が上手く処理。それで優しかった息子に火が付いて、な展開。うーん、ちょっと残念。。

 だってね、久松の妻が過去を清算して新しい人生を進んでいれば、ひょっとしたら、このおとなし目の息子は普通の人生送れただろうに…、と思います。
 でも、男の名誉は!妻にとっても深~い意味があるんですね。。

 大越組組長の息子、大越大輔=桐谷健太も、今は五誠会のボディガードをしながら生きているという境遇。

 ルポライターだと言っていた富田=柄本佑さんは、じつは大越組の雇った殺し屋に射殺された警察官の息子でした。

 そして、五誠会組長の息子の愛人?の麻美もじつは万代の娘!

 って、これで4人。GONINだぜ。

 そしたらものすごいサプライズ。氷頭さん=根津さんが復活! 引退されていたようですが、GONINのために出演されたんですね! GONINの最後の方のシーンで、撃たれて亡くなったのかと思ったんですが、そのあとすぐにパトカーが来たから助かった…?


 よって! 彼ら"GONIN"の目的は、なんらかの理由で五誠会に痛めつけられたことによる復讐!

 復讐される方の五誠会の会長。テリー伊藤さん。いるだけで迫力あります。

 息子の五誠会三代目、式根誠司=安藤政信さんは、てってーてきにいかにも悪いやつ。

 そして五誠会の顧問弁護士、皆藤渉=伊藤洋三郎さん!は、やくざな組織の中で、頭を使って自分は手を汚さずに、暴力組織の中をぬらりひょんとすり抜けていく…。

 力を誇る五誠会だけど、因果は巡る、なんとかで、跡取り息子に頼りなさを感じ、復讐をまかせられず、またまた殺し屋をやとう会長。

 これが、明神=竹中直人さんの酸素吸入器を引いて歩く殺し屋! ユニークというか、哀愁が漂うというか。。

 その助手の若い女性、余市=福島リラさん、個性的ですね! この余市がGONINに加勢した麻美を拉致して監視するわけですが、マジ怖い! もう少し長く余市さんが活躍したら、嫌いキャラになってしまいそうでしたが…麻美の機転で気の毒にも射殺されてしまいます。

 最後、五誠会の跡取り息子の結婚式。5人はその地下に潜伏。
 地上の華やかな会場では、花嫁、花婿が白いドレスにスーツ。これは…石井マジックで赤に染まるの決定。破滅へまっしぐらの合図!

 そして火ぶたは切られ……撃って撃たれて白は赤く染まり…そして誰もいなくなり…。


  Fin。


 俳優さんについて。
 『GONINサーガ』印象的な場面、人、いろいろ今回も目白押しです。

 まずは久松の息子、久松勇人=東出昌大さん。復讐に燃えているとき以上に、母を思いやる優しい青年の時がより印象的でした。

 大越組組長の息子、大越大輔=桐谷健太さんは若いけど男ー!ってキャラで突っ走りましたね。

 じつは万代の娘、菊池麻美=土屋アンナさんは、いつものアンナさんのようで、やっぱりいつも以上にキレキレの感じでした! 短パンがちょー短パン!

 GONINで射殺されてしまった警察官の息子、じつは富田でなく森澤慶一の柄本佑さん。個性派俳優と言われそうだけど、その通りで、初めはただ淡々と事実を探り出そうとしている青年だったのに、静かに復讐の炎を燃え上がらせる、多少エキセントリックなところが見事でした。

 殺し屋明神=竹中直人さんはもう、はまってるとしか言いようがありません。最後の結婚式で破滅のシーン。明神の持っていた白いカバン?袋?が赤く染まってましたが、まさかその中には余市の〇が入っていたとか…?

 映画の中で、石井監督作品だから、どこかに一対一の男女の関係、村木と名美の関係を見出そうとしてみました。で、一つは、映画中頃のシーンで、撃たれて絶命している余市を泣きながら抱きしめる殺し屋明神。
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「死んじゃだめだ!」
 数年前、親もなく社会の底辺でやくざ者に利用されながら生きる余市。悪い男たちになぶられ危うく…というとき、酸素ボンベを引いた明神が通りかかり、バンバンバン! なんとか余市を助け出し……、
「…俺と組まないか?」「…は?…なにほざいてんだよ! このタコが!」
余市のヒールでぼこぼこにされ、叩かれても叩かれても怒らず余市を抱きしめ、「僕が守るから。君はそんなことしてちゃだめだ、だめだよ…」
それから…反発しながらも村木と行動を共にするようになる名美。ではなくて、明神と余市……。
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 などという妄想が頭の中に…!!!
 はい、ただの個人的な妄想です。。

   その他、麻美と勇人が、ちょっと石井映画の村木と名美にもなりえたのかなぁ、とも思いました。

 シーンとして、あっ、と思ったのは…殺し屋明神の周りを飛び回るハエ。

 明神がハエ嫌いでさえなければ、危ないシーンでハエを追い払ったりしてなければやられることもなかっただろうに…、と思ってたら、あのハエ、一作目のGONINで竹中さん演ずるサラリーマンの家で飛び回るあの"ハエ"だったんですね! 言われるまで気づかなかったです。。

 それから、五誠会三代目の婚約者の女性もある意味すごい。あれだけのやくざな世界を見せられながら、なんとなく見ないふり?のまま、するっとしたお嬢さん的態度を崩さないんですよ。でも、最後に婚約者を撃ち殺され、拳銃を手に取ったシーンで初めて感情の爆発を見せるんです。。

 洋三郎さんの悪徳顧問弁護士は……『ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う』の「孫はかわいいんだ…」という中年刑事さんの役割に似てましたね。ガーンと張り詰めた中で、ボケて場を和ますという..(^^;;。

 最後の方のシーンで、久松の息子たちに追い詰められていくと…「あとで事務手続きしてやるから…!」と自分だけ先に逃げ出そうとする、この映画中唯一のゆるキャラ度を発揮したピーキャラでした! ぷっ。さすが!


『GONINサーガ』はDVDやブルーレイでは完全版で、劇場版にプラス40分位シーンが追加されているようです。

 映画もズドーンと突っ走ってましたが、プラスシーンも、み、見たい。。。。。。

 Fin!

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