無料ブログはココログ

« 映画『GONIN 2』感想 | トップページ | 映画『FASHION STORY』感想 »

2013年11月 4日 (月)

映画『GONIN』感想

『GONIN』1995年 監督:石井隆

●内容(「キネマ旬報社」データベースより)
"『花と蛇』の石井隆監督が贈るバイオレンスアクション。バブルが崩壊し、社会から弾き出された5人の男。窮地に立たされた彼らは、暴力団事務所の金庫に眠る金の強奪という、人生を賭けた一発勝負に出るが…。
佐藤浩市、本木雅弘、根津甚八、椎名桔平、竹中直人、ビートたけし、他"

 まず、万代さんの佐藤浩市さんが面白すぎます。
 といっても、ワッハッハと笑う面白でなく…マジ、かっこいいのオンパレード。

モッくんの三屋が、かつて万代さんにチクられたと誤解し近づくけど、結局は万代の強奪計画に加担するという…マジ、色っぽい三屋。が、話が進むにつれて清々しいラブな2人になっていくんですね。。

 万代さん。ナルシストのディスコ店長。バブル絶頂期にはガシガシに儲けたものの、バブル崩壊とともに借金が増え、建物家主が暴力団に乗っ取られ、にっちもさっちも行かない、追い詰められた状況になり…。

 元警察官でかつて万代を追い詰めた氷頭=根津甚八さん、リストラサラリーマン萩原=竹中直人さん、ボクサー崩れのジミー=椎名桔平とともに組事務所襲撃。現金強奪!

 地獄へ向かってまっしぐら……。これはもう追われるしかないという展開。

 とにかくこの映画は、端から端まで見所満載です。次のシーンに移ったら、また見逃せないあのシーン!このシーン! と言う感じ。

 なので、以下、個人的に「すごい!」シーンを上げていこうと思います。

◆まず、ディスコに暴力団事務所関係者が強引に居座っているシーン。
 なんとか場を治めて、どっと疲れた万代さんが、いったん下向いた後、自分の髪を両手でガバッとかき上げ、「今夜のことは無かったことに!」とかなんとか店員に指示するシーン。
 ナルシストぶり全快の不適な笑みをもらす万代さん。。移す角度も抜群。キター//゜゜

◆元ボクサーのジミー。タイ人ホステス?のナミィを大切に思っている。名前がナミィ、だから、これは特別。石井監督の名美が入ってますか?
 ジミーが画面に出てきた時、椎名桔平さんと気付けなかった…煤だか機会油に汚れたよれよれしたお兄さんが…たしかに桔平さん。

◆事務所で強奪のシーン。万代さんは、借金を返しに来た振りをして、仲間を中に入れる役。突如押し入られた、という振りをして、わざと慌てふためいてみせるところ。

 ドサクサにまぎれて、強盗から逃げた振りをして、内心ヤッター(この時は強盗が成功すると思っていたのね…)とガッツポーズをする万代さん。
 佐藤さんて、表上豊かな人だったのね、、、映画内の少ない面白シーンです。

 それにしても、表情豊かといえば、リストラされサラリーマンの竹中さんが家族に電話しているほほえましいシーンで、つられて万代さんも笑顔になるシーンも印象的です。テレビのドラマで見ていただけでは、佐藤さんてこんななんだ!と気付けなかったですねぇ。。

◆そして、強盗成功!と喜ぶ万代さんに水を差す洋三郎さん。偶然?強盗中に事務所に寄った組長のおとも。扉開けるタイミングがよすぎます。刈り上げ、ビシッとスーツ。似合いすぎてます。。

◆そして強盗後。当然ながらヤクザ相手にこんな事…。万代始め、5人の男たちは狙われ始めます。リストラサラリーマン萩原が帰宅するシーンは、本当にドキドキしました。というか、見ていて凍りつきそうなシーン…。

 萩原が家の中に入り…てっきり復讐のために家族が殺されているのを見つけてしまうのかと思いきや! 家中飛ぶハエに割れた鏡、ほんのわずかにだけ見える血の付いたバスルーム。その中で、自分に感謝しない家族の愚痴を言いながらひげを剃り出す萩原。
 特に初めて見た時の衝撃が…。

◆氷頭が別れた妻と娘と会食するシーン。談笑しながらちょっと席を立つ妻と娘。それを待つ氷頭。品のいいレストランに流れる音楽が……ピタッとやみ、怪しい音楽と突然いなくなっている他の客たち…。

◆殺し屋京谷のビートたけしさん。いつもテンション低そうで高い一匹狼。愛人兼相棒の一馬の木村一八さんに厳しく当たりながらも、いつも連れ回して主従関係だけど、だけど、、、という微妙な関係。登場するたび、カスタネットのようなリズムの音楽が出てきて、それがなんともシーンの不気味さに妙な軽妙さを出してて○。
 あれ? 愛人兼相棒がいるんじゃ一匹狼ではないか…。

◆ジミーとナミィがなぶり殺しにされるシーンは…2つのシーンを1つの画面に納めるという、画期的なんでしょうが、悲惨すぎてなんとも…。

◆万代と三屋がバスで逃げようとしている時に、氷頭と会うシーン。萩原家惨殺の新聞記事を見て、ひどくショックを受ける万代さん。

「日本人的やさしさが…」あだになったと嘆く万代さん。リストラされた萩原さんを強盗の一味に引き入れたが為に、家族が殺されたと思ったんでしょうね。ここ、萩原の家族の死の真相、他の4人は気づいていたんでしょうか?

◆そしてとうとう、万代と三屋が京谷と一馬に追い詰められる、バスターミナルのシーン。

 カスタネットの軽快な音と、たけし師匠が妙に、というかいつもどおりに静かに現れ…万代最期のシーン。三屋に警察が来たらどさくさにまぎれて逃げろといい…三屋との最期のキスシーン。うーん。言葉はいらないです。

◆三屋の組事務所への復習シーン。雨。長いコートをはためかせて拳銃を隠して…。組長…ではなく若頭って言うんでしょうか? 若頭?の永島さん、酔っ払ってるせいか、氷頭に射殺される直前、組長が自分を信用してくれないと愚痴を言いながら、雨の中を千鳥足で行くシーン。もう見つめるしかありません。

◆そして、とうとう。映画最後。万代さんの遺骨とともに一人バスに乗り込む三屋。休憩中にバスに突然現れる京谷。
 お互いこの時が来るのはわかっていた、とばかりに相打ち!
 京谷は三屋が死んだと確信してから、「ちょっと休憩…」とバス後部座席に倒れこみ……休憩から戻ったお客たちも運転手も、何事も無かったようにバスは走り出す。
 三屋=本木さんの美しい横顔と音楽で、The End

 本木さん、タイトルロール+音楽の中、目を開けたまま…。

 この話は万代と三屋のラブストーリーなのか!?と最後、マジで思いました。

 と一気に上げただけでも、こんな感じです。


 音楽が相変わらず印象的。「赤い花」のような歌は、私はほとんど聞かないんですが、ここではとんでもないほど効果的。

 これはやっぱり見るしかないです。以上!

« 映画『GONIN 2』感想 | トップページ | 映画『FASHION STORY』感想 »

e.洋三郎さん特集-映画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 映画『GONIN』感想:

« 映画『GONIN 2』感想 | トップページ | 映画『FASHION STORY』感想 »