無料ブログはココログ

« PCの悲劇 | トップページ | ドラマ『科捜研の女』#5感想 »

2013年4月24日 (水)

時代劇『鬼平外伝/夜兎の角右衛門』感想

時代劇『鬼平外伝/夜兎の角右衛門』 CS時代劇チャンネル

 時代劇の長寿番組、って言っていいのでしょうか。鬼平犯科帳、鬼平スペシャル、鬼平外伝など、地上D、BS、CS放送の番組表でちょくちょく再放送している人気時代劇。


 以下ネタばれ。

 このシリーズ、洋三郎さんも出演されている回を始めてみたのは『兇賊』です。

 一通り見た時に……正直、鬼平賛歌!の話に見えてしまいました。。。一市井の人間として、遊女も一人の人間として見て、元小規模な!?盗人九平にも反省しているとわかれば人情みのあるところを見せ…。

 もっとも複数の押し込みを成功させ店中の人間を切り捨てる大悪党、網切の甚五郎が捕らえられるところは小指一本でやっつけたかのような印象。大悪党は許させぇ、と時代劇の醍醐味。


 『さざ波伝平』は、1時間もの。洋三郎さんは殺し屋の子分? つわもの人殺しがかつて殺した人物の亡霊にさいなまれるという、なかなかよくできたお話。


 ところが、『夜兎の角右衛門』を見て、前2編も見直したら、鬼平賛歌、とだけ言ってられない"怖い""厳しい"鬼平、に考えを改めることに。

 中村梅雀さん主演。盗賊、夜兎一家の二代目。

 殺さず、犯さず、ほどほどに盗む。人を傷つけるのはご法度。もし禁を破ったらおしまい。


 ところがある盗みの一件で、人から預かった男が押し入った家の女中に斬りつけていたことが判明。斬りつけた若々しい男=洋三郎さん。その男を夜兎二代目の命によりバッサリ切り捨てるのが石橋蓮司さん。

 スカパー時代劇ドラマ担当小川さんのブログに写真付きで、このシーンについても載っていました。あまりの迫力に近寄りがたい前砂の捨蔵=蓮司さんに、絶妙な闇と照明の中で振り返る名草の綱六=洋三郎さん。

 捨蔵蓮司さんが網六洋三郎さんをバッサリ片付けるシーンでは、画面手前に何か大きな網がかけてあり、"やられた"網六がお定まりの綱に手を掛け、手を掛け、網は引っ張られずるずるずるずる…ドサッと倒れる。

 決まったね。。


 そしてこれが二代目の運命を大きく変えていくことに。

 それぞれの人には、それぞれの看板がある。看板を背負っている。

「(腕を切られた)女の看板と、(組の掟を破ったから出頭した)角右衛門の看板とでは重さが違う」

 とある与力の言葉。

 角右衛門はこの意味がわからず、遠い島で重労働の刑を受ける。

 そしてひきこもこもの人々の中で段々"重さ"の違いに気付き、ついには盗賊一味を捕らえるため与力に加担することに……。


 元子分、捨蔵と角右衛門の会話はいたたまれないほどですね。かつては紳士盗賊であった?過去の自分たちの存在、精神、すべてを否定された側=捨蔵としては。

 そしてそれらを否定する側にまわってしまった二代目。


 最後はVシネヤ○ザものと同じです。裏切り者には死を。

 角右衛門は遠目に妻と成長した娘を見ながら川に転落して「畳の上では死ねねえ…」とつぶやき。

 このシーンの娘さん、いささか笑いすぎのような。でもいいのか。


 しかし、どの盗人よりも角右衛門は重い罰を受けたのでは? 裁かれるのは当たり前にしても、かつての杯をかわした仲間まであからさまに敵に回して。

 最後に残るのは悲劇のみ、です。

 全体的に見て、新しいタイプの時代劇だなぁと。

 そして、時代劇では洋三郎さんはてってーてきにいい男役ですね!悪いやつだけど(笑…)

 川で血の帯を作っている角右衛門を見つけた男たちが大丈夫か!?と川に飛び降り助けようとしていたのも、ある種のゆるぎない"看板"→良心とそれを実行する力? なのでしょうね。
  

« PCの悲劇 | トップページ | ドラマ『科捜研の女』#5感想 »

g.洋三郎さん特集-ドラマ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 時代劇『鬼平外伝/夜兎の角右衛門』感想:

« PCの悲劇 | トップページ | ドラマ『科捜研の女』#5感想 »