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2012年6月30日 (土)

Vシネ『愛人霊1・2』感想

『愛人霊1・2』 1999年 監督:水谷俊之

●内容(見た後の簡単端折りあらすじ)
 妻の別荘で執筆を行う作家、上原。三角関係の果てに、愛人のナオミを死なせてしまった上原とその妻。
 ナオミの死後、別荘で次々と背筋も凍る現象が…!


 少し、オーバーな簡単解説かもしれません。

 私はいちいちドキドキさせられるホラーが苦手なので、『愛人霊』のホラーというよりも物語的な展開が、かえって見やすかっですたのです。

※以下ネタバレ


その1。『愛人霊』。

 若い女性、カルチャーセンターの生徒、ナオミと別荘で逢引。ありがちな不倫。。

 そして、ナオミラブなのに、「妻と別れる」とか言いながら、じつははっきりさせられない上原先生=洋三郎さん。


 先生も優柔不断ながら、ナオミも若さゆえの生真面目さで、まだ離婚の決意もしない先生と結婚する!と、思いつめてしまう。

 若いというのは、真面目で勢いがあるものなのね。


 本妻に対して、ピチピチ愛人のナオミは、「私なら彼を変えてあげられる!」と宣言。

→つまり上原先生は、とことん優柔不断。。作家人生もスランプ。。

 相手を思う気持ちがあるからこその言葉です。肯定的に捉えてもいい言葉であるようで、でも、人を自分の思うように「変えて見せます」というのは、よく考えてみると傲慢かもしれない……。

 というか、無理ですね。

 相手のいいところを伸ばしてあげるのならまだしも。変えるのはね。。

 こんな事を思うのもまぁ、管理人が年いってるからで…。ま、それはおいといて

 ナオミのロングストレート、いい女の一つの条件です。


 案の定、別荘で妻とナオミが、ガチ遭遇。

 妻とナオミのにらみあいに先生が加わり、、悲劇が起こります。

 ナオミ、持ち出した凶器を持ったまま襲い掛かるが、体勢を崩して倒れて自分に刃が!


 さて、ここからがホラー。。。


 お風呂場でコトを終えた奥さん入浴中に長い髪が絡んできたり、スケッチブックに誰も書かないのにナオミの顔が描かれていたり……。

 
 キャーーな展開の後、とうとう別荘地下に埋められているはずのナオミが登場。。。。。

 
 が、ナオミの幽霊が、別荘の庭から霧にまぎれて出てきて…!!

 本来、戦慄のシーンです。

 なのに……上原先生は迷いもせずに「帰ってきたんだね!」
 ナオミに走り寄り、抱擁……え?という展開。

 すでに、先生も生きながら、あっちの世界に行ってしまってます。


 この『愛人霊』、美しき幽霊ナオミが見所なんでしょうが、生きたままあの世に引っ張られて帰れなくなっている上原先生もかなりのものです。

 その流れでその2。

その2。『愛人霊2』。

 編集部の女性、北川さんと相変わらず優柔不断なラブ関係。

 北川さんが、物語始まってさっそく!ナオミの幽霊の怨念で指を包丁で切り落とされそうになり、それを必死で阻止する上原先生。


 北川さん、手を怪我した上原先生の背中を流す手つきが異様に手際がいい。 

 なんかいとしい彼の背中を流しているというより、厨房でお皿洗いのバイトの人がせっせと仕事をこなしているような手際のよさ。。。手際よく洗われちゃってる上原先生。。。彼女に対する妙に丁寧な態度の上原先生。

 その2では、後半、頭があっちの世界(美しき幽霊ナオミの住む彼岸の世界)に行っちゃって、ろくに小説も書けなくなってしまった上原先生と、編集長が対峙するシーンがあります。


 私的にはベテラン俳優さん2人の演技が一番緊張感あったかも。


 先生の原稿……そこに書かれた文字列が……怨怨怨……怨の文字だけ!

 何ページも何ページも、怨!の文字だけ!

 
 和製ホラーというのは、脅かすよりも、何かが起こりそうな起きているのかわからない緊張感、不安感がいいと思っているんですが(続きすぎると見てて疲れます…)、そういう部分がよく出てたシーンだと思います。

←でもこれパッケージにネタバレしてありました。。読まないうちに見てよかった!

 ナオミは愛を許さない! 上原先生に新しい女なんて許さない! 

 上原先生、死んでもナオミに心酔、、、

 でも、ナオミに命令されても、上原先生、北川さんを殺す事ができず、そして最期には自分で自分を刺し。。。。。

   the end---------------


『愛人霊』その1、2の総括!

 上原先生が、

  愛人ナオミの前で見せる顔、
  妻と愛人の間で揺れる優柔不断男の顔、
  ナオミを埋めからの葛藤シーン、
  殺害後にあっちとこっちの世界で精神崩壊していくかのようなところ、

 等々がよかったです。

 こういう微妙な役ほど演技力が求められると思いますが、さすがです。

 正直、演技力のある俳優さんの演技が、普段なかなか見られないのが悲しいですが、こういうVシネの存在は貴重ですね。DVDがないのが(泣)…。

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