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2012年5月 3日 (木)

舞台『フィンランド・サマー』感想

舞台『フィンランド・サマー』

劇団たいしゅう小説家10周年記念公演Vol.2 comedy train mini play
・会場:@萬劇場 12/4/21-4/30
・作・演出:吉村ゆう ・原案:伊藤洋三郎
・出演:伊藤洋三郎/森山栄治/太田基裕/笠原紳司/末永遥/橋口ユウキ/山本みどり

(12/4/29鑑賞)
※舞台が4/30までという事で、以下の感想に多少ネタバレなところもあり※

フィンランド・サマー

 そのタイトルから、爽やかな夏の1日? 優雅な船旅でのロマンス? それとも?どこかめくるめくような、めまいがするような情景を思い浮かべてしまうのは、元々このストーリーがサスペンスだと聞いていたからですね。

 ハーフボイルドなコメディ。
 そう、たいしゅう小説家さんのサイトに、洋三郎さんの文章が載っています。が、始めこそ楽しい雰囲気、楽しいおしゃべりが続くものの、だんだんとサスペンスの真っ只中に放り込まれました。

 心臓が悪いというのに命を狙うという脅迫状を受け取っている次期首相候補の政治家先生。所有する豪華クルーザーで3日間の休暇。執筆活動を行いながら実はの逢引。

 そこへ同行する、運転手、愛人に妻、突然現れた先生の昔の知り合い(?)、永田町の次期首相対立候補者筋のXX氏。

 命を狙っているのは誰か、そもそも本当に命を狙われているのか、目的は? 登場する女達は男を本当に愛しているのか、どこまでが本当でどこから嘘なのか…。見ているこちらも一体何が起きている…? 頭は混沌のスープの中。

 先生の運転手の青年シュウ。カジュアルな格好の彼は、気取らず素直な青年。彼には両親などの家族はいないのでしょうか? なんとなく、見ていてそんな感じがしたんですが、どうなんでしょう。舞台の中では、シュウの素性などは説明してませんでしたけどね。

 出世に伴う争い、財産目当ての人間関係の中で疲れている先生は、「(シュウは)何も求めてこない」と信頼を寄せています。

 そんなシュウは、ソファでくつろぐ先生の傍らでフィンランドの物語を読み聞かせ。

 その物語も、牧歌的なようで、どこか変わってます。


 木の上の陽炎のダンス。ウェディングダンスだよ…。そして暗闇の中で見える真実…。

(←すみません。記憶力が悪いので、ちょっと間違っているかもしれません。)


 そして、物語終盤、先生を中心にあれだけ仲良く、楽しいパーティの語らいが、終わりにきてグルッと反転。周りはみんな敵…。

 欲望、目的があってのへつらい、見せ掛けの愛情、作り物の人間関係……。

 そんな、絶望的に打算的な人間の浅ましさを見せつけられた後に……………最後の最後のその又あとに、まさに真実の関係が暗闇の中から見出された、と解釈していいんでしょうか?

 人間関係というのは、劇中で語られたように、男同士、女同士、男女の中、というのでなく、それらを越えた関係というものもあると私も思います。

 社会的、打算的関係を超えて、1対1の人の中にある信頼感……信頼、という簡単な言葉で表現すると、ちょっと薄い気もしますが……これらは、本当は最高の関係なんだろうな、と思いつつ、自分にこんな関係があるのかな、、と、2人の関係をうらやましくも思い…。


真実とは。

いったん闇にまぎれないと見えないものなのでしょうか。それとも、人生最期になって、ようやく気付けるものなのでしょうか。  


 この物語では”最期”が”真実”によって回避されましたが。。


 そして-----物語のラスト、シュウがフィンランドの物語本を読み、すでにそらで覚えている先生。シュウと先生の静かな掛け合い。舞台最後のシーンは静かに余韻を残す、素晴らしいシーンでした。

 吉村さんの物語の展開。かなり好きです。コメディ満載!なのに、シリアスシーンの見せ場もきっちりと決まっています。

 ド素人小説をサイトに載せている私としては、この展開は参考にさせてもらいたいです。(マネでなく..)
 あまりふざけたノリで話を書くと、もはやシリアスなシーンが決まらなくなってしまう事もあるんですよね。。

 1年前に見た『サダオのサダメ』は、超特急コメディなのにグイッとハートフルな展開が待っていました。

 『フィンランド・サマー』は愛人の○ョーツかぶり等々、コメディも満載なのに、グイッと芝居を締めるところは締め……やはり洋三郎さん中心に話が進むせいか、全体が渋いトーンでした。


 そういえば、同じ事務所の笠原さん。写真を見てカッコいいのは知っていましたが、舞台でちょっと異国情緒あるれるスタイルで小顔の笠原さん。チョイ悪風? とにかく相当カッコよかったです。

 スーツで決めてるシャークの太田さん、童顔にスーツビシッがつぼでした。

 若いピチピチの愛人=末永さん、愛人の条件100%満たしてますね。初々しくてかわいい。(ま、後の展開は××ですが)

 チョイ悪キュウちゃんの手下ヘプップ=橋口君。あんなに面白おかしいヘプップ君。マジ顔になる時とのギャップがすごい。なかなか良い俳優さんです。

 さすが大人の色気の妻=山本みどりさん。完璧な政治家の妻、大人の駆け引き。う~ん、私にはマネできません。。。

 そして、先生の運転手で身の回りの世話もするシュウ=森山さん。素朴でいて思いやりのある……。彼の存在感は、この物語の中において、かなり大きかったです。

 そしてx2、洋三郎さん。『ザ・ドライバー』の舞台について、笠原さんが去年11/12/5のご自身のブログで「~俳優としての狂気をババッと出しつつも決してブレない安定感。~」と書かれていた通りで、その存在感で話がしまって、とても落ち着いた作品になったと思います。
 終了後の挨拶で、若い俳優さんや、ベテランの山本さん相手に、お茶目ぶりも発揮!

 そして、やはり俳優さんは、何か管理人のような一般人とは違うオーラのようなものがあるよな、、、とつくづく思った舞台でもありました。

 ずっと観劇の日を楽しみにしていて、当日、本当に物語を堪能させていただき……終わってしまいました___もう一度見たかったな+また次の新しい作品を見たいな、、、と贅沢な望みを抱いてしまう管理人でした。
 できればDVD化希望なんなですが、カメラ入ってたかな?…管理人鑑賞日には入ってませんでしたが。。。

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